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特別対談

RPAテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長 大角暢之氏

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䔥 敬如

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「Digitalの未来」~BizRobo!による新たな働き方改革~

労働をいかに機械やシステムに置き換え、自動化するか。これは人類のテーマであり続けた。その中で製造・生産業務ではかなりの自動化が進んだが、長くできなかったのがホワイトカラーの業務だ。しかしそれが今、RPA(Robotic Process Automation)に置き換えられつつある。この事業を展開するRPAテクノロジーズの大角暢之氏と、そのパートナー企業として実績を上げる大洋システムテクノロジーの䔥 敬如が語り合った。

〈デジタルレイバーという新しい労働力〉

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大角 暢之氏

RPAテクノロジーズと一緒に仕事をし、今回ゴールドパートナーになることができ、大変喜んでいます。私は近年の当社のコンサルティング部門の業務の中で、御社のRPAプラットフォーム「BizRobo!」の導入が増えていると聞き、注目していたんですよ。

大角氏:

大洋システムテクノロジーによるBizRobo!の導入実績は、数だけでなく、導入後の継続率が90%を超えるなど、顧客企業に非常に満足していただき、大変ありがたいことだと思っています。

大角さんはRPAをITツールではなく、デジタルレイバー(デジタル労働者)と呼んでおられますね。その方が概念としてわかりやすいと。

大角氏:

そうなんです。RPAは定型業務を自動化するソフトウェアですが、これをITとしてとらえると失敗しやすいんですね。導入して成果を上げている企業の共通点を見ても、RPAを労働・人事テクノロジーと考えていることがあります。RPAは“枯れた”、よく言えば成熟した技術です。それをうまく使って人間の代わりに定型的業務を任せられるようにしたものです。

実は私も初めてお話を聞いたときは、よくわからなかったんですよ。いわゆる業務システムとRPAはどこが違うんだろう? と。

大角氏:

RPAは業務そのものは変えずにそのまま代行させるもので、プログラミングも不要です。ですから現場で働く方々が高度なITの知識なしに扱うことができます。ただRPAをその業務に慣らし、うまく自動化されるように現場で調整する時間が多少必要になります。導入して一定期間はロボットができなかった例外処理を人間が行い、調整を繰り返す。するとどんどん処理精度が上がります。そのへんも新人の社員が仕事に慣れて能率が上がっていく姿とよく似ていて、まさにデジタルレイバーなのです。

実際にその効果を知ると驚きますね。

大角氏:

当社を例に上げますと、例えば経理部が請求書を入力してプリントアウトする業務。これは一業務につき400枚もあり、入力だけで3日間かかります。ところがBizRobo!を使うと・・・、なんと35秒で済んでしまうのです。

ホテルなどの業界では、夏期休暇のときに臨時にアルバイトなどの人員を増やしますよね。するとメールアカウントなどの登録業務も一時的にものすごく増えるわけで、RPAはこういう処理をさせるときにはもってこいだと聞きました。

大角氏:

定型的かつ電子データを扱う業務には最適です。大学の先生が研究のための大量データを収集するといった場合も、それまで1年かかっていたような作業が1日ですむ。しかもデジタルレイバーは休みも睡眠も必要としません。365日24時間ずっと働いてもらうことも可能です。

しかも絶対間違えない。

大角氏:

そうなんです。正確に、迅速に、長時間作業してくれ、退職することもありません。

〈3つの要素で「ロボット」を定義〉

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 敬如

今でこそ社会のRPAへの理解は深まってきましたが、最初はかなり苦労されたそうですね。

大角氏:

もう散々な言われ方でした。「ロボット」と言うと人型のものを連想しますしね。「だまされないぞ」みたいに言われたことすらあります。

どうやって理解を広げていったのですか。

大角氏:

まず私自身が「ロボット」の定義って何だろう?と考えました。すると明確な定義は存在していなかったのです。それでいろいろと考えた結果、私は「人間の仕事を代行できる」、「人間よりも能力が高い」、「仕様、ルール変更などの変化に対する柔軟性がある」という三つの条件を満たすのがロボットであると定義づけました。

 「人間の仕事を代行できる」というのは仕事自体は変える必要がないということです。「能力が高い」というのは、リードタイム、品質、原価の三要素において圧倒的に人間をしのぐ能力があるということ。また柔軟性はルールや仕様の変更などにすぐ対応できること。通常のITはここが弱点で、おいそれと変えられない。しかしRPAなら可能です。この三点を実現するという意味で「ロボット」であることを伝えていきました。

発想はBPO(Business Process Outsourcing)に近いのかもしれませんね。

大角氏:

業務を海外の人にアウトソーシングするのと同じように、デジタルレイバーにアウトソーシングすると考えてもよいですね。実際、私が初期に導入したRPAは主に事務系BPO市場で利用されていました。

 数年前、全米BPO協会が、全米RPA協会へと改称しました。その後、日本では2016年に欧米でのRPAの導入事例をコンサルティングファームが紹介し始めたことをきっかけにかなりのブームになりました。

RPAがここに来て受け入れられた背景には、日本の労働人口の不足も大きいでしょうね。

大角氏:

そう思います。人口の減少、高齢者の増加、若者の都市圏への移動、というトリプルインパクトが襲っていますからね。私の仕事も今、30%くらいは地方になっています。

〈定型業務をRPAに任せ、本来の業務に専念する〉

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大角 暢之氏

BizRobo!は設定も楽で、確かに現場で使いやすい仕組みだと感じます。

大角氏:

私は1995年に大学を卒業して社会人になったのですが、当時はexcelを使えるというだけで、結構なスキルだと思われていました。今でも覚えていますが、仕事の書類をexcelで計算した結果を「信用できない」と電卓でチェックしていた社員がいたくらいです。

パソコンやソフトも半信半疑で使っていた時代がありましたね。

大角氏:

でも今excelは事務作業に浸透し、誰もが日常的に使っています。RPAの操作はマクロより簡単なくらいなので、excelと同じような道をたどるのではないかと思っています。

RPAを実際に導入した効果をどう感じていますか。

大角氏:

当然、業務が大幅に効率化し、KPIが改善されます。これに加えて現場の方たちがデジタルレイバーという仲間を得て、仕事を楽しく進められるという効果もあります。

自分の分身みたいなところがあるからでしょうね。

大角氏:

そうなんです。人は業務をするうち、それをしやすくする知恵を働かせ、工夫するようになるものです。RPAはそれを反映させることができます。自分なりの工夫をロボットにさせることができ、効率が劇的に上がる。だから現場の人が楽しくなる。

時間的にも余裕ができるから、まさに働き方改革のトレンドにもフィットしていますね。

大角氏:

非常に大きいのは、データ入力のような定型業務に時間を取られずにすむので、本来の業務に専念する時間が増えることです。例えば人事部の採用担当者は、膨大な数の応募者の履歴書を処理しなくてはなりませんが、本来の業務は、会社の魅力を社外の人材に伝えたり、大学などを訪問して説明することであるはずです。履歴書の処理や入力をRPAに任せることで、そうした仕事に専念できるのです。

創造性や革新性が求められる仕事、人間同士の複雑なコミュニケーションが必要な仕事など、人間にしかできない仕事に集中できるんですね。

大角氏:

それが具体的な業績にもつながります。国内で車を仕入れ、海外に輸出しているある中古自動車販売会社は、営業が海外の顧客からの注文に合わせてインターネットで情報を収集してマッチングを図る作業をしていましたが、この作業のルールやフローをRPAに代行させたら、わずか2カ月で売り上げが3倍になりました。

それはすばらしい。劇的な効果ですね。

大角氏:

やはり営業が本来すべき業務、つまり訪問や提案や問題解決に時間を割けるようになったからこそ、売り上げが上がったのだと思います。

RPAの利用は海外ではどうですか。

大角氏:

海外でのRPAの利用はアメリカとヨーロッパになります。最終的にはそれぞれの文化の労務・人事の考え方の違いが出ますね。

それはどのように?

大角氏:

アメリカは、世界中から移民が来て築いた国家ですから多様性が前提になります。あまりに多様なのですり合わせるなどは不可能で、一つのグランドデザインのもとに標準化していく考え方。作業を画像解析して作業を抽出しロボット化する技術が発達しているように思います。一方、ヨーロッパはレガシーがしっかり残っています。そこで上から新しいシステムで覆ってしまうような考え方。ERP的発想ですよね。

日本はどうでしょう?

大角氏:

職人の国ですね。たとえ間接部門の人たちでも、根っこには職人気質がある。業務改善一つとっても非常にきめ細かく、例外まで切り捨てずに対応していくのが美学みたいになっています。だからこそRPAが支持されるのです。きめ細かい処理をそのまま実現できますから。

 もう一つ感じるのは、ロボットを自然に仲間として受け入れる気質ですね。BizRobo!のキャラクターも歓迎されます。まだRPAという言葉もなかったときに、導入する企業の社員の方々に拒否されるのでは、と心配しつつ、キャラクターを作りました。今のものとは違うんですけどね。そうしたら「かわいいねー」とみなさん喜んでくださって・・・。つくづく日本は八百万の神の国なんだなあと感じました。これは一神教・階級社会にないメンタリティですね。

最近、手ごたえを感じた事例を教えていただけますか。

大角氏:

オリックスグループの沖縄にあるビジネスセンターの導入例には非常に可能性を感じています。ここはグループ12社の事務処理を請け負う、シェアードサービスのセンターですが、勤務しているのは主にワーキングマザーの方々で約800名がいます。多くはワーキングマザーですから早く帰宅して家族の面倒をみたいわけです。ところが業務は多様、事務処理量の増減が激しいという問題がありました。そこで120体のロボットを導入し、単純な処理業務はロボットに任せるようにしました。すると、受注可能業務量は1.5倍に増え、勤務時間は1時間短縮され、リモートワークも活用できるようになりました。そして全員の給料が上がったんです。私はこれからの日本のめざすべき事例だと思っています。

経営層だけが満足するのではないのですね。

大角氏:

そうです。多様なメリットが実現でき、中でも現場の人たちの幸せに貢献できたことは大きな喜びです。このように日本的な視点を取り入れたRPAを、大洋システムテクノロジーと一緒に、これからも多くの企業に導入をできたらと思います。

〈人生の空き時間を変えるHR技術に期待〉

RPAを入れると、勤務時間をかなり短くできる。すると、その空いた時間に僕ならどのくらいアプリを入れられるか、と考え始めるでしょうね。そうすると、さらに業務はこんな形にできるはずだと発想が発展していく。業務が一種の作品の制作みたいになります。

大角氏:

個人がデジタルレイバーを駆使できる力をつけたら、人生を変える可能性があるということですね。

そう思います。その段階を考えると、RPAを越える名称が必要になりますね。

大角氏:

確かにそうですね。RPAにはまだITというイメージが強くあります。しかし私はHR(労務・人事)技術としてのRPAを追求していきたい。そうすると、誰もがダブルワークできるようになり、リモートワークをすることで通勤せずに働くことが可能になります。

HR技術には二つの視点が考えられます。一つは企業の業務効率化や環境改善、もう一つは社員一人ひとりが空き時間を利用して人生をどう豊かにするかということ。この領域に踏み込むとまったく新しい世界が開けてきますし、そのための発想が求められていると感じます。RPAの今後に大いに期待しています。

HYBRIDE

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